コラム

【2023年エンタメ補助金】JLOX補助金

2023.03.22[事業支援]

※JLOX補助金における要件や申請について
 コラムにてQ&A形式でご紹介しています。
 ⇒
【JLOX補助金】質問におこたえします(要件編)
 ⇒
【JLOX補助金】質問におこたえします(申請編)

※採択結果について
 コラムにて
ご紹介しています。
 ⇒
初回公募
 ⇒
第2回公募

    第3回公募
    第4回公募

※ビジネスモデル枠の各要件や申請について
 コラムにてご紹介しています。
 ⇒
【大規模エンタメをサポート】JLOX補助金ビジネスモデル枠



【アフターコロナのエンタメを強力サポート】

こんにちは。西新宿の行政書士、田中良秋です。
昨年度は、
コロナ禍にあえぐエンタメ業界をサポートするべく
J-LODliveARTS for the future!など、
取り組み内容に合わせて
さまざまな補助制度が展開されました。
※昨年度まで展開されていた
 エンタメ補助金については、
 以前のコラムでご紹介しております。
 ⇒
【AFF2】ARTS for the future!2補助金
 ⇒
J-LODlive補助金
  

このコラムをお送りする3月現在は
マスクの着用判断は
個人判断に大きく委ねられる、など
ウィズコロナからアフターコロナへ
と大きく対応姿勢がスライドしていこう
としているなか、
エンタメ業界をサポートする補助金が
新たに生まれました。
その名も、

JLOX補助金

です。



【JLOX補助金とは】

JLOX補助金とは、

国内
ライブエンタメなどの
コンテンツ産業を下支え
し、
収益力回復
に向けて、
①コンテンツ自体のデジタル化に関する取組
②コンテンツの展開・配信・収益化
 に関する取組実施を通じて
 海外展開に必要となるデジタル技術を軸に
 今後応用性のある取組

をサポート
することで、
事業者の事業基盤強化に向けた取り組み
をうながす
ライブエンタメ産業の基盤強化支援事業
です。

<JLOX補助金公募要項:補助の目的>



JLOX補助金のために確保されている
国家予算は、
令和4年度第二次補正予算として
200億円を予定しています。

参考までに
昨年度展開されていた
文化庁のARTS for the future!2補助金
の予算額(556億円)
とくらべると
その半額にも満たないことから、
高い採択難易度が予想されます。

<経済産業省:令和4年度補正予算事業概要より>

経済産業省:令和4年度補正予算ポイント




【JLOX補助金のグランドルール】

1⃣申請対象者
JLOX補助金を申請できるのは、
原則、
日本の法令によって設立されていて
イベントを主催する法人

となります。

JLOX補助金で定義されている
法人とは、次のとおりとなります。



また、
イベントを主催するというのは、
補助経費を自社で負担
し、
イベント開催における
リスクと責任を負っている

ことを指します。

共同主催とする製作委員会
共同出資する共同団体など
申請主体がひとつではなく
複数存在する場合は、
一定条件付きで申請が認められます。
⇒当事務所までご相談ください。
※虚偽の申請が判明した場合は、
 交付決定取り消しや、
 5年以下の懲役
 もしくは
 100万円以下の罰金刑
 が科せられます。


これに対して、
申請対象とならない事業者は
次のとおりとなります。

もし事業者さまが
これまで任意団体で活動をされていて
今後も興行計画がある場合は
この補助金申請をタイミングに法人化を検討
されるのもよろしいかもしれません。




2⃣対象ジャンル
文化芸術基本法第8条から第11条
に定義される
次のようなジャンルが
JLOX補助金の対象となります。



3⃣補助金額と補助率
採択された申請者は、

補助対象経費の50%
1イベントあたりMAX2,500万円まで

(20イベントでMAX1億円まで)

補助を受けられます。
3月17日現在、
補助金の下限はありませんので、
少額であっても
採択されれば補助を勝ち取れます。


<JLOX補助金公募要項:補助率と限度額>






4⃣補助対象事業
JLOX補助金の対象事業は、
2⃣の対象ジャンルに該当する、
日本発のコンテンツに関するイベント
となり、
20イベントまで申請OK
です。
※1イベントの単位の考え方としては、
 チケット販売するイベントひとつ
 となります。


この対象事業についての
重要なキーワードは、ふたつあります。

まずひとつが、
日本発です。
日本発とは、次にあげる

または
②+③

の要件を満たす、
国内開催イベント
を指します。



JLOX補助金が
日本発のイベントにこだわる背景としては
制度目的として、
ジャパンブランドのコンテンツの
海外展開促進のために基盤強化させる

と提唱していることにあります。
これを受けて、
伝統芸能、芸能分野においては
日本発である必要はない
という例外ルールが作られています。

この
「日本発」の要件にあてはまるかどうかは、

主催イベントがジャパンブランドと言えるか
演者やスタッフのほとんどが日本人か
日本要素、日本人オリジナルの要素を
ふんだんに取り入れているか


の3つに該当するかを
チェックするのがよいでしょう。



もうひとつが、コンテンツです。
イベントで取り入れるべきコンテンツは、
日本国内において取り入れる
ひとつ以上のデジタルコンテンツ

となります。

経済産業省から具体的にあげられている
取り組みとしては、
コンテンツのデジタル化
コンテンツ展開・配信・収益化

の2カテゴリーに分かれ、
以下のようなものがあげられています。
事業者さまがご構想のイベントに
これらのようなデジタルコンテンツが
該当するか、確認してみてください。

<JLOX補助金公募要項:取り組むべきデジタルコンテンツ>


ちなみに、
伝統芸能、芸能分野においては
これらにあげられるような

コンテンツ制限はありません。




また、申請するイベントは、
次の要件を満たすことが求められます。

①黒字になるイベント計画
申請イベントについては
総経費(補助対象経費+補助対象外経費)
よりも、
収入(チケットやグッズ売上、
スポンサー収入や広告収入など)
が上回るように

収支計画を立てる必要があります。
※イベントの収支計画以外にも、
 3~5年程度の中長期的ビジネスプラン
 があるかどうかが審査されます。


<JLOX補助金公募要項:望まれる収支計画>


②感染対策の実施状況を報告できる
申請イベントは
政府や自治体などが要請する
業種別ガイドライン
にもとづいて、
新型コロナウイルス感染予防対策の
実施状況を報告できることが大切です。
イベントの開催エリアでの
こうした要請や方針は十分にチェックする
必要がありますが、
現在、感染拡大が収束の傾向にあるため、
今後要請などが撤廃後に
申請事業を実施する場合は
その取り扱いは変更する場合があります。


昨年まで展開されていた
J-LODliveやAFFと比べてみると、
売上ダウンや過去実績の要件がなく
どの申請イベントにもチャンスがある一方、
今回は申請主体が法人に限られている
ことが、特色と言えます。

③「実演」イベント
申請イベントは、
映画、マンガ、アニメーション、
e-SPORTS大会、メディア芸術
をのぞいて、
実演をともなうイベント

であることが求められます。

6⃣補助対象経費
JLOX補助金では、
次のような
イベントの実施関連費用
が補助されます。
これらは、
申請者自身から支払われている

採択日以降に発生、支払われている
ことが必要です。
※対象経費を限定&採択決定金額の半額まで
 概算払いが認められます。(要手続き)

 ⇒当事務所にご相談ください。
採択決定前に発生する経費についても
 一定条件で補助OKとなる場合があります。
 (要手続き)

 ⇒当事務所にご相談ください。


※行政書士、税理士、公認会計士以外の
 コンサルタントに支払うサポート報酬は
 補助対象外となる場合があります。
 (不採択事例あり)


一方、
補助対象外経費は次のとおりです。
ただし、
消費税については、
消費税額控除特例が適用事業者のみ
補助が認められます。

子会社や関係会社からの調達が関わる経費
 については、
 一定条件を満たす必要があります。

 ⇒当事務所にご相談ください。


7⃣対象イベント期間

JLOX補助金の対象イベントは、

2023年4月28日から
2024年1月31日まで


に開催されるものにかぎります。
この期間外に開催するイベントは
補助対象外となります。

また、
申請できる期間は
原則イベント開催前

となり、
採択後のイベント開催でなければ
補助金を受け取ることはできません。




【JLOX補助金の申請フロー】

JLOX補助金は
MAX20個までのイベントを
オンライン申請
によっておこないます。
※同一会場・同一演目のイベント
 または
 複数会場・同一演目のイベントは
 1件として申請OKです。


オンライン申請に備えて
事業者の皆さまは事前に
事業者登録をしなければなりません。

申請受付期間は、
イベントの開催時期に合わせて
4つの募集回があります。
これは、
複数の開催時期に合わせて
MAX4回申請できる

というメリットがある一方、
イベントの開催時期によって
申請できる時期が違う
こと
採択されてからでないと
イベントは実施できない
こと
に、注意したいところです。

<JLOX補助金特設サイト:補助金スケジュール>


申請イベントは、
外部審査委員会によって
およそひと月ほど
 基礎審査
 取組審査
 加点審査

といった
ポイント採点方式の審査がおこなわれ、
ポイント計算の結果
採択か不採択かが決定
されます。
すなわち、
ポイントが高ければ高いほど
採択につながる

ということになります。

無事に採択された申請イベントは、
イベント最終公演実施日から90日以内
or
2024年1月31日
のどちらか早い方まで

に、
実績報告をあげなければなりません。

実績報告されたイベントは
外部審査委員会による確定検査を経て、
最終的な補助金額が確定します。
※確定検査を終えた補助金は
 遅くとも2024年3月29日までに
 指定口座に入金されます。


<JLOX補助金公募要項:JLOX補助金のながれ>


確定検査において
採択された時のポイントから減点
となるイベントの補助金は
減額措置がとられます。


<JLOX補助金公募要項:補助金減額措置ルール>





【申請対象イベントは?】

JLOX補助金のグランドルールから
私が行政書士として考える
補助対象になり得るイベントと
なり得ないイベントを
まとめてみました。



基本的に、補助につながるイベントは

リアルタイム感
デジタルコンテンツ
黒字計画


の3つの軸がアピールできるか
が重要となります。

ご構想のイベントが
申請できそうか、採択要件を満たせそうか
確認のために参考にしてみてください。



【申請スタート間近!お早めに】

JLOX補助金の初回申請受付は、
いよいよ今月末からスタートします。
構想されているイベントが
どの時期にあるのか、
申請要件を満たしているのか
を確認しつつ、
指定されている申請時期に申請ができるよう
入念な準備をおすすめします。

WINDS行政書士事務所は、
JLOX補助金をはじめ、
これまでの採択実績とノウハウをもって
エンタメ業界の事業展開や資金繰りを
サポートさせていただきます。
どうぞお早めにご相談ください。