コラム

【2024年版JLOX】JLOX+補助金(国内映像制作プログラム)

2024.03.07[行政書士・業務]


※JLOX+補助金の各サポートプログラムについては
 そのほかのコラムでご紹介しています。
 ⇒
国内映像企画開発プログラム
 ⇒
海外向けローカライゼーション&プロモーションプログラム
 ⇒国内ロケ誘致プログラム

 システム開発実証プログラム
 次世代デジタルコンテンツ創出プログラム



【ついに公開!シンJLOX補助金!】

こんにちは。西新宿の行政書士、田中良秋です。
昨年、
経済産業省の一般枠とVIPOの特別枠に分かれて
大好評のうちに展開終了した、JLOX補助金。
2024年に入り、
JLOX+補助金
と「+」が付いた名称に改め、
グレードアップして戻ってきました。

昨年はライブエンタメをはじめとして
さまざまなサポートプログラムが
展開されてきましたが、
JLOX+補助金で用意されている
サポートプログラムは6種類。

今回のコラムはそのうちの、

国内での映像制作

サポートプログラムを
2024年版最新のグランドルールに沿って
ご紹介します。




【国内映像制作プログラムのグランドルール】

1⃣制度目的
国内映像制作サポートプログラムは、
グローバルマーケットへの進出に向けて
ハイクオリティな映像作品の国内制作
取り組みをサポートすることで、
映像コンテンツの国際競争力&収益基盤強化
に向けた取り組みの促進
を目的としています。

<公募要項:制度目的イメージ>


2⃣補助対象事業
国内映像制作サポートプログラムは
海外展開を念頭においた
国内での映像コンテンツ制作事業

が対象となります。
※劇場公開やプラットフォーム配信など
 活用するメディアの内容は自由です。

※成人向けコンテンツや
 政治・宗教的コンテンツ制作事業は
 補助対象外となります。


コンテンツ制作プロセスにおける
クラウドファンディングや海外パートナー
による資金調達
製作委員会の立ち上げ
なども認められます。

<公募要項:資金調達例>


制作フェーズは、
プロダクション
ポストプロダクション

が、補助対象の範囲となります。

昨年末までは
プリプロダクション
も同じサポートプログラムとして
展開されていましたが、

今年は別プログラムとして区別
されていることに、ご注意ください。



3⃣申請対象者
国内映像制作サポートプログラム
に申請できるのは、以下の条件を満たす

国内設立法人

となります。





4⃣対象コンテンツと事業
国内映像制作サポートプログラムの
対象・対象外となるコンテンツは、
次のものです。




さらにこれらのコンテンツは、
次の要件を満たす必要があり、
求められる展開事業が大規模であることが
わかるかと思います。


プリプロダクションサポートプログラムは
 このサポートプログラムからは区別され、
 プログラムとして展開されます。


5⃣補助金額と補助率
映画制作サポートプログラムの
補助率50%
MAX補助金額2億円
となります。
複数申請もOKですが、
1申請者に対するMAX補助金額は4億円まで

となりますので、注意しましょう。



6⃣補助対象経費
映像制作サポートプログラムの
補助対象経費は、次のとおりとなります。

<公募要項:補助対象経費>


<公募要項:補助対象外経費>

通訳にかかる人件費も補助対象外となります。

基本的には
事業者自身が支出し
交付決定日以降に発生するものが対象経費

=概算払い制度がない
となり、
経費によっては
補助対象金額に制限がかかる
ことがある
また、
社内人件費は
健保等級単価によって
事業従業者ごとに計算
し、
それぞれの業務日誌を整備する必要がある

ことに注意したいところです。
当事務所までご相談ください。



7⃣対象事業期間
国内映像制作サポートプログラムの
対象事業期間は
採択決定日から2025年1月31日まで
におこなうものです。



6⃣で説明しましたとおり
このサポートプログラムには概算払いがない
ため、経費の発生が早まらないよう、
綿密に収支計画を立てていく
必要があるでしょう。
※審査結果は、
 申請募集回に合わせて異なります。





【国内映像制作サポートの申請フロー】

国内映像制作サポートプログラムの申請は
オンライン申請でおこないます。
申請件数は、各要件を満たす前提であれば、
制限はありません。

申請システムは、jGrantsが採用されます。
※jGrants申請においては、
 事前に
gBizIDプライムアカウントの取得
 が必要です。


申請時には、
事前に事業者登録をおこないます。

申請受付期間は2回に分けられ、
初回公募は3月25日よりスタート
します。
当事務所までご相談ください。

<公募要項:補助金スケジュール>


無事に採択された申請事業は、
作業完了日から90日以内or2025年1月31日
のいずれか早い方
までに、
成果物や会計書類とともに
実績報告をあげなければなりません。

実績報告された事業は
外部審査委員会による確定検査を経て、
最終的な補助金額が確定します。
※確定検査を終えた補助金は
 遅くとも2024年3月31日までに
 指定口座に入金されます。


<公募要項:JLOX+補助金のながれ>


<公募要項:求められるおもな証憑物>


※確定検査の状況によっては、
 これら以外の書類も
 提出を求められる場合があります。





【審査のポイント】

国内映像制作サポートプログラムの審査は、

コンテンツ力
海外展開への戦略性
事業内容
費用の合理性


の4つが審査基準となり、
申請事業が総合的に審査されます。

<公募要項:審査基準別審査ポイント>


映像作品としてのクオリティ
中長期的な事業戦略の見通し

に加えて、
昨年末までのプログラムにはなかった、
海外展開に向けての戦略性
が事業計画書や収支計画
でアピールできるか


が採択をにぎるカギとなりそうです。

また各審査基準に設定されている
加点項目も最大限活用したいところです。


【映像制作を強力に後押ししてもらえるチャンス!】

2024年、ついに展開がスタートする、
JLOX+補助金。
そのなかの、
国内映像制作サポートプログラムの
申請受付が目前となります。
別プログラムとして用意される、
プリプロダクションサポートプログラム
との組み合わせもできれば、
映像ビジネスの可能性も無限大となります。
今年、申請公募は2回用意されていますので、
映像制作会社さまは是非、この機会をご活用ください。

WINDS行政書士事務所は、
JLOX+補助金のすべての申請枠において
申請や実績報告のサポートを承っております。
この機会に、
採択実績の豊富な専門家をご活用ください。