コラム

【話題のAI!使ってみた】ChatGPT

2023.04.26[日々のあれこれ]





【話題騒然!現代のAI技術を結集】

こんにちは。西新宿の行政書士、田中良秋です。
今、世間でもなにかと話題のChatGPT
皆さまもすでに
お目に、お耳にかかっている
のではないでしょうか。

最新のAIチャットボットで
まるで人同士の自然な会話のように
スピーディに情報や回答が得られ、
多くの専門家が
革新的な技術とみなしています。
日本のAI業界の第一人者も
メディアに対して
「歴史的な転換期を迎えた」
と絶賛しているほどです。
東大松尾教授のインタビュー記事

この高度なAIツールは、
さまざまな課題も残っているものの、
工夫によっては、
今日からでも日常生活に活用できそうです。
私自身も実際に使用してみましたが、
そのときに感じたこともまじえて
皆さまにご紹介したいと思います。




【ChatGPTとは?】

ChatGPTは、
アメリカのOpen AI社が開発した
対話型のチャット生成AIです。
人工知能ツールとして
オリジナルテキストを生成でき、
ユーザーが入力するテキストメッセージ
に対して回答をしてくれます。
※OpenAI社は、
 個人、企業、財団からの寄付や
 スポンサーからの協賛金
 で運営され、設立にあたっては、
 イーロン・マスク氏や
 億万長者のピーター・ティール氏など、
 多くの著名人が投資しています。
   ⇒
ホームページ

(Open AI社の事業内容を教えてくれました!)


2022年11月に初公開されたこのツールは、
無料で利用できるとして
たちまち注目を集め、
生成した文章の見事さ
人間味のある回答
ユーザーのフィードバックを受けた学習

など、その革新的なサービス機能から
メディアやSNSなどで大きな話題です。

<行政書士について回答してくれました!>


全世界のユーザー数は
リリース後わずか2か月で1億人を突破、
今年に入ってからは
Microsoft社がOpen AI社に対して
100億ドルの投資を表明するなど、
スペックだけでなく成長性も
大いに注目されています。
※横須賀市では、4月より、
 ChatGPTの業務活用を計るべく
 全庁的な活用実証をスタートしています。
 ⇒
横須賀市ニュースリリース

<ChatGPTのユーザー>
ChatGPTの対象ユーザーは
特に制限がなく、誰でも利用可能です。

<課金の必要>
無料版と有料版の2種類があり、
基本的な機能は無料版にそろっています。
有料版(ChatGPT Plus)は、
月額20ドル(約2,500円)
のサブスリクションプラン
となっています。

<対応言語>
ChatGPTには
言語の指定設定がありません。
日本語でチャットすれば、
日本語でレスポンスがされます。

(地球について、
 3か国語でたずねたところ、
 いずれの言語でも回答をくれました!)



<高スペックの秘密>
ChatGPTが誇る
大量の情報と即時レスポンスは
LLR(Large Language Model)
と呼ばれるアルゴリズムにあり、
これに大量のテキストデータをインプット
することで、
まるで人が書いているようなリアルな表現で
文章を生成する自然言語処理

可能となります。
※インプットされているテキストデータは
 2021年までに収集された
 WEB上の570GB相当のデータ
 が処理されているそうです。


<使用方法>
ChatGPTを利用するにあたっては、
OpenAI社のサイトで会員登録をおこない、
アカウント登録が必要となります。
誰でも気軽に使用することができます。

(会員登録画面でサインインして
 アカウントを作成します!)


※作成したアカウントで、
 テキストプロンプトに基づいて
 イラスト作成できるDALL E 2など
 ほかのツールも使用可能になります。


ChatGPTには、
通常のチャットボットと同じように
テキスト入力用スペースがあります。
ここに質問や命令を入れることで、
回答スタイルで文書の作成をしてくれます。


<入力すると回答をしてくれます!>





【ChatGPTでできること!できないこと!】

無料版ChatGPTで使用できる機能は、
次のようなものです。



有料版のChatGPT Plusも
基本的な機能とクオリティ自体は
無料版も変わりませんが、
 ①混雑時の優先アクセス
 ②レスポンスタイムの短縮
 ③新機能の追加(4月現在、内容非公表)

といったスペックアップが実現します。
※先月から、
 次世代大規模言語モデル「GPT-4」も
 リリースされています。(要課金)


このように
万能と思われるChatGPTにも、
対応できないことはあります。



<残念ながら占ってはくれませんでした汗>





【(4月現在)ChatGPTの課題】

ChatGPTが非常に画期的なツール
であることは確かなのですが、
現時点では完成途上と思われる部分
がまだ残っています。

私が実際にChatGPTを使ってみて、
ChatGPTの懸念点は
次の3つだと考えました。

①レスポンス内容
膨大な情報に裏付けされたアウトプット
をほこるchatGPTですが、
その基になる情報は、
インターネット上に存在した
(2021年までの)過去データ
です。

また、
回答作成スキームは
アウトプット内容が事実かどうか
よりも、
単語の出現頻度や相互関係を考慮

しているため、
現時点での内容の正確性は
完全に保証されたものではなく
現在進行形の事象に関する質問
に対するレスポンスの精度は
あまり期待できない

でしょう。

<当事務所について教えてくれましたが。。。?>


<1.は少し異なりますね。。。2.から4.は信頼できます!>


現行スペックでは、
回答内容を鵜呑みにせず
自分自身でのファクトチェック

ことが当面必要なようです。

②成果物としてのテキストやデータ
現行のスペックでは
与えられたテキストの意図を
完璧に理解できず
ユーザーが期待する内容に
フィットしない創作をするリスク

がまだ残っています。

たとえば、
コンテンツ作成やプログラミング
に利用する場合、
その成果物は、
想定以上に精度の高いもの
である場合もあれば、
見当違いや間違いだらけのもの
かもしれません。
活用する際、当面は、
ユーザーが望む内容なのかどうか
チェックが欠かせなさそうです。

<このプログラムが正しいか?要チェックです>


③プライバシー、機密度
実は、
現行スペックのChatGPTは
プライバシーに
十分配慮できていないリスク

があります。
個人情報に関連した回答こそ
できないようにはなっていますが、
学習能力の裏返しで
皆さまのプライバシーデータが
思わぬ場面で出力されてしまうおそれ

を想像すると、少し気が引けますね。

<私のプライバシーは守られていました!>


また一方、
会社の社外秘情報を
ChatGPTに入力した途端
ChatGPTの学習機能を利用され
会社の大切な情報が
思わぬ場面でリークされてしまう

ことも想定されます。

<ChatGPT自身も暗に課題を認識している??>


実際、
世界中の各企業で
それぞれが保有する機密情報を
ChatGPTで処理することは問題だ
と認識する傾向はまだまだ根強い

です。

Amazon社が年明けに社員に向けて
ChatGPTへ社外秘データの共有NGを通達
したり、
今月は、サムスン社が
機密コードや会議音声の処理を
ChatGPTに処理させたために情報流出
となり、大騒動になりました。
学習への悪影響を考慮し、
国内外の機関や自治体が
ChatGPTへのアクセスを禁止
したという報道もあります。
Amazonの社内注意喚起の記事
サムスン社の情報流出の記事
ニューヨーク市教育局のアクセスNGの記事
鳥取県のアクセスNGの記事

こうしたネガティブ要素から
フィッシング詐欺などの犯罪
フェイクニュース拡散

などにつながることだけは、避けたいですね。

OpenAI社もこれら課題について
いち早く懸念材料と認識しています。
※同社CEOサム・アルトマン氏が4月に来日、
 与党会合で岸田文雄総理大臣と面会した際
 「ChatGPTは
  機微データ保全の仕組みを検討し、
  日本でより利用しやすくする用意がある」
 という主旨の提案をしています。

NHKによる会合の報道




【ChatGPTと行政書士が向かう道】

現在のChatGPTに対する評価は
未完の大器といえますが、
今後はより良いスペックに
ブラッシュアップされていくと
思われます。

OpenAI社は今後、
日本にも事業拠点を置き
国内のChatGPT普及に向けたアクション

の意向を明らかにしており、
また、Microsoft社は
検索エンジンのBingとChatGPTの統合
を発表・公開しています。

このまま改良が進んだ先に
私たちがChatGPTを便利に活用
することが可能になれば、
どのような化学変化が起きるでしょうか。

まず影響が出るのは、
わからないことがあったときのアクション
でしょう。

現在、私たちは、
仕事やプライベートで
わからないこと、調べたいことがあるとき
Googleやyahooなどの検索エンジン
FaceBookやTwitter、
InstagramなどのSNS

で検索する方が多いと思われますが、
徐々に、
ChatGPTへ移行するケースが増える
ことが予想できます。
既存の検索ツールの活用が少なくなれば、
企業や事業主がこれまで取り組んできた
Web対策やマーケティングも大きな変化
を迎えることになります。

もうひとつ、
影響がおよぶと思われるのは、
MicrosoftのOffice
Apple社のMAC
などのソフトウェア製品でしょう。
これらにChatGPTが搭載されれば、
均等割り付けや関数、マクロなどを
覚えたり使ったりせずとも、
精緻なドラフティングや高度な演算処理

が可能になるはずです。

もちろん、
AIを使って望むものを調べ、作った結果、
本当に正しいか
本当に望むものであるのか
を、見極めることが大切

だと、私は思います。

AIを信じて得る答えが、
真実ではない、望むものではない
ということにならないように、
便利なツールをうまく活用したいですね。

また、
実際に人の持つ印象や感覚は
AIの持つデータでは計り知れない

ものも多いです。
私たち行政書士がサポートする
補助金や各業種の営業、VISA
などの許認可申請

を考えてみると、
事業者の皆さまのさまざまな事情
に合わせて
書類作成や対応を都度工夫
ときには、ルーティン以外の
イレギュラーアクション

をすることも求められます。

私も
サポートのプロである行政書士として
ChatGPTに勝るとも劣らない
さまざまなアプローチをご提案できる

ことをお約束できます。

<当事務所の今後にも、ご期待ください!>




【急速に進化するAIに期待大!】

ChatGPTは
膨大な量の情報を学習し、
人間のように自然に対話してくれます。
現時点では高機能と課題の両面が
認識されていますが、
これからさらなる精度アップも
見込まれ、
私たちの生活やビジネスモデルをも
大きく変える可能性も待っているでしょう。

情報のながれを
ますます加速させるであろうこのツールを
今から認識していくことで、
私たちのビジネスや生活が
ますます豊かに便利になっていく可能性
を感じられるのは、非常に興味深いです。

私もお客さまと情報をつなぐ立場として、
こうしたツールの存在を真摯に受け止め、
これからの皆さまのサポートに
活かしていきたいと考えています。