コラム

クラウドファンディング助成金

2023.02.01[事業支援]




【CF経費をサポートしてもらえる!】

こんにちは。西新宿の行政書士、田中良秋です。
事業者の皆さまがビジネスを展開するうえで、
資金繰りは必要な条件のひとつですね。
そんな資金繰り方法のひとつに、
クラウドファンディングがあります。

クラウドファンディングは、
インターネットを介して発信された
事業者の活動や夢に共感する人や
活動を応援したいと思ってくれる人から
資金を募る仕組みです。
意外と知られていないのですが、
クラウドファンディングをするにしても、
様々な経費がかかるものです。

東京都では、
そんなクラウドファンディングの
実施者を対象とした助成金が
創設されています。
クラウドファンディング助成金を
活用することでかかる経費をカバーして、
広がるビジネスの可能性を
広げていくことができます。




【クラウドファンディングとは】

クラウドファンディング(crowdfunding)
とは、
事業者のビジネスや活動に
賛同する方々=群衆=crowd


資金調達=funding
を組み合わせたことばで、
インターネットを通して事業者がその活動や夢を発信することで、
その想いに共感した人や活動を応援したいと思う方々から資金を募る仕組みです。
途上国のサポートや商品開発、創作活動など幅広いプロジェクトに活用されています。



そのメリットしては、資金繰りに留まらない、
さまざまなものがあげられます。


※CF実施者のビジネスや
 日本政策金融公庫の審査結果は、
 お互いのサービス内容や審査に
 影響をおよぼすものではありません。





【クラウドファンディング助成金の概要】

メリットも多い、クラウドファンディング。
この仕組みを利用する
創業や営利のみを目的としない
さまざまな皆さまを対象に、
ソーシャルビジネスなどへのチャレンジを
応援することを目的に
手数料の一部をサポートする
助成金が創設されています。

助成金は3つの枠が用意され、
国からMAX50万円のサポート
を受けられます。

従来ルールに加え、今年度からは
プロジェクトの広報活動関連費用
が新たに助成対象経費となっています。
この変更で、
プロジェクトページ拡散のためのSNS広告費
や、
CFサイトトップページバナー広告掲載費
などが対象になり、
ますます充実した内容となっています。



この制度は、
東京都と公的金融機関(日本政策金融公庫)が
連携して
CF実施者のアイデアのビジネス化に向けて
取り組みをサポートするものです。

<CF資金調達支援事務局:助成連携フロー>


1⃣クラウドファンディング活用助成金

主婦・学生・高齢者など幅広い層
を対象にした助成枠で、
創業や営利のみを目的としない
ソーシャルビジネスなどへの挑戦を促進
することを目的としています。

申請できるのは、
創業予定の方・創業から5年未満の方
新製品・新サービスの創出に挑戦する方
「『未来の東京』戦略」の戦略に寄与する
ソーシャルビジネスをおこなう方

です。

さらに、
新型コロナウイルス感染症対策特例
がもうけられており、
感染症にともなって発生・顕在化した

社会的課題の解決を対象としたプロジェクトは
助成限度額と助成率が引き上げられます。



2⃣クラウドファンディングDX助成金

デジタル技術を活用した
新製品・新サービスの創出に挑戦する方

をサポートできる助成枠です。



3⃣クラウドファンディング再構築助成金
事業の見直し・再構築にチャレンジし、
事業の継続・発展を図る方

をサポートする助成枠です。



申請する方は、通常要件に加え、

2020年2月以降で
任意にピックアップした3か月が
令和2年1月以前の直近同月分と比較して
それぞれ5%以上売上ダウン


していること、また、

対象プロジェクトが
新たなニーズを取り込むとともに、
現在実施しているビジネスとは異なる取り組み


であることが、必要です。

<CF資金調達支援事務局:CF再構築助成金の要件>





【助成金申請の要件】

CF助成金を受ける資格がある方と事業は、
以下のすべてを満たすものです。
今までご紹介してきた要件も含みますので
助成金申請を検討される際に、
要件を満たすか、チェックしてみましょう。


※申請は、
 原則1事業者1プロジェクト1回
 にかぎります。
※複数プロジェクトの申請はNG
 ですが、
 別プロジェクトや
 別の製品・サービスであれば
 複数申請OK
です。


<⑪東京都が選定したCF対象サイト>





【申請方法とながれ】
助成枠3枠それぞれ、
専用ログインページを使っての
オンライン申請
となります。

申請のタイミングは、
クラウドファンディングでの資金調達

手数料の支払を完了後
(=CF事業者から資金受領後)

でなければなりません。

資金が集まった後のリターンの実行は
申請前後どちらでもOK

ですが、
リターン完了報告前にリターンを完了
しなければなりません。






【申請できるのは来月まで!おはやめに】

クラウドファンディング助成金は
3枠とも、現在受付中ですが、

2023年3月15日24時
または
助成金交付決定額が
東京都の予算MAXに達したとき

の、どちらか早いとき

と申請期限が定められており、
申請できる期間は残りMAXひと月半
となっております。

申請したプロジェクトが審査中であっても
交付決定額が予算MAXに達した場合は
交付対象外となってしまいます

ので、
早めに申請したいところです。

ちなみに、助成金は
プロジェクトをおこない、
リターンまで完了してから
(=事業を始める前にはもらえない)

となることにも、注意しましょう。

WINDS行政書士事務所は
クラウドファンディング助成金のほか、
事業者さまに有効な資金繰りについて
ご相談、ご依頼を随時承っております。
どうぞ、お気軽にご相談ください。