【新制度!今だけのチャンス?!】アメリカ永住権「トランプゴールドカード」
2025.12.12[US VISA]

【グリーンカードが「買える」話題の制度が遂にスタート!】
こんにちは。西新宿の行政書士、田中良秋です。
現在、アメリカの永住権申請である
DVプログラムの申請受付の遅延
が大きな話題となっていますが、
それを追い越すような勢いで、
トランプゴールドカード
(Trump Gold Card)
がいよいよ申請受付スタートしました。
トランプ大統領が
自分の名前を入れるほど肝入りの
この新永住プログラムは、
簡素な手続きと高額の支払いで
今年夏ごろからも一部報道で話題
となっていました。
この新プログラムのグランドルールから
申請要件や手続き、制度上懸念される点など
行政書士の目線でいち早く解説します。

【トランプゴールドカードの概要】
トランプゴールドカード(Trump Gold Card)は、
今年2025年にトランプ大統領が発表した、
移民・永住権の新制度で、
3か月前の9月に、
大統領令(Executive Order)への署名
を経て創設されました。
※アメリカホワイトハウス:THE GOLD CARD
現行制度上、通常、
アメリカ国民でない外国人(日本人含む)が
移民・永住権を取得するためには、
- EB-1/2/3いずれかVISA申請をして許可
- DVプログラムへ応募して当選&申請
のどちらかのルートを選ぶ必要があります。
※EB VISAを含むアメリカVISAについては、
こちらのコラムでご案内しています。
※グリーンカードについては、
こちらのコラムでご案内しています。
※DVプログラムの概要については
こちらのコラムでご案内しています。
この新制度は、従来運用の中でも
投資移民制度としての
EB-5(投資移民)VISAに代わる選択肢
として提案されているもので、
アメリカ政府に対して
寄付金納付と称して永住権を購入
することで、
外国人は
グリーンカードに相当する永住権が取得
でき、
将来的には市民権の獲得も視野
に入れることができます。
この新制度は
昨年段階からメディア報道が飛び交っており
当初は
寄付金額:500万USD(約7億~7.5億JPY)
待機リスト登録者数:約70,000人
など報道も過熱していましたが、
実際の要件規模は
報道内容よりもはるかに低い内容となり、
手続きも簡素化されたものに着地しています。
この制度導入におけるアメリカ政府のねらい
としては、
申請者から支払われる寄付金額を
経済資金としてスピーディに流入させることで
アメリカ経済発展や財政赤字の削減
に充てることが考えられます。
申請者である外国人の立場からは
強い経済基盤と資金があれば
寄付と簡単な手続きで
比較的手軽に永住権を手にできる可能性がある
という大きなメリットがあります。

【トランプゴールドカードの申請要件】
トランプゴールドカードの申請者は、
- アメリカへの入国資格を満たす
- 移民VISAが利用可能である国籍or国出生者
のふたつが基本条件となり、さらに、
- Individual
- Individual Platinum
- Corporate
の3カテゴリーに分かれています。

現行運用のEB-5 VISAの申請では、
- アメリカでの事業投資
- 一定数の現地国民の雇用創出
といった要件が求められますので、
現行制度と比較しても、この新制度が
要件が緩和されているのかわかります。
※国籍や出生国、VISAの空き状況によって
VISA取り扱いに待ち時間が発生の可能性
があります。
※アメリカグリーンカードのカテゴリー
については、
こちらのコラムでご紹介しています。

【トランプゴールドカードの申請方法】
トランプゴールドカードの申請は、
専用の申請サイトでのオンライン登録
からスタートします。
申請サイトは、
すでに昨日の
2025年12月11日、正式に登録受付スタート
しています。
このサイトは2025年12月11日より
トップページに
“Apply Now”のボタンが追加され、
申請・登録入口として案内されています。

ボタンをクリックすると、
- Individual
- Individual Platinum
- Corporate
の3カテゴリーのページボタン
が用意されているので、その中から
希望のカテゴリーをセレクトします。
※2025年12月11日現在、
IndividualとCorporateの2種類が
申請受付スタートしています。
※Individual Platinumについては
正式に申請はスタートしておらず、
待機リストへの登録受付中です。

希望のカテゴリーをセレクトすると、
申請者情報入力ページに移行しますので、
情報を入力、送信します。
申請者以外に
配偶者や21歳未満の子も
家族として同時申請したい場合は
家族人数をプルダウンからセレクト入力
します。

続いて、アメリカ国土安全保障省向けの
処理手数料=Processing Fee
(15,000~20,000USD)
を支払い、登録を完了します。
支払方法は
クレジットカードorACHデビットカード
いずれかの決済となります。
※処理手数料は返金NGとなっています。
※ACHデビットの適用は
アメリカの銀行口座のみとなっています。
登録データはアメリカ移民局で受理され
審査プロセスがスタート、
希望者の経歴や永住の適格性など、
バックグラウンドチェックがきめ細かく実施
されます。
審査プロセス上、必要と判断された場合は、
当局から申請者に対して
書類の追加提出要請がなされます。
提出対象書類は
英文書
or
英語以外の書類であれば英語翻訳文の添付
などが必要です。
目安となる審査期間は数週間程度
の予定です。
ちなみに審査ステータスは、
myUSCIS.govにアカウント登録することで
マイページ上で更新状況を確認できます。
<myUSCIS.gov:VISA申請ステータス確認画面>

審査の結果、無事に承認されれば、
いよいよ希望カテゴリーに応じて
Individual:100万USD
Indivisual Platinum:500万USD
Corporate:200万USD
の寄付金=Contribution
を支払います。
※この納付が
アメリカにとっての大きな利益証明
と位置付けられています。
さらにCorporateの場合は、この寄付金以外にも、
- 年1%の維持費(annual maintenance fee)
- 移転時に5%の手数料(transfer fee)
といったコストが発生します。
※寄付金の納付は
登録段階からおこなうものではなく
当局の承認を得てからとなります。
※寄付金は返金NG、
支払い方法は処理手数料と同様です。
※移転手数料には
DHS身元調査コストも含まれます。
この結果、
申請者は希望カテゴリーに応じて、
EB‑1orEB‑2 VISA相当が付与され、
晴れて永住資格を獲得します。

【魅力の新制度!butまだまだ懸念点も。。。】
トランプゴールドカードは
基礎要件クリアのほか、
多額の寄付金を支払うという、
現行移民制度とは大きく毛色の違う運用
が提示されていますが、
これについて世間では、
アメリカは
ただ永住権を売ってるだけじゃないか
という批判があります。
また、導入スタートしたものの、
新制度自体の合法性に疑問
という指摘も国内で挙がっています。
通常アメリカでは、
VISAカテゴリーの改廃や新設、
永住要件の変更のためには
連邦議会の承認が必要とされていますが、
トランプゴールドカードは
この承認プロセスをスキップ、
つまり、
現行制度との整合性をとらず
立法手続きもスルーして創設された
ことが問題となっており、
後々の法的異議申立ての発生
それに伴う廃止、中断
もあり得る点が懸念材料
とささやかれる一面もあります。

【行政書士が回答!トランプゴールドカードFAQ】
トランプゴールドカードについて
昨年から現在までに当事務所に寄せられている
お問い合わせ内容をQ&A形式でご紹介します。
申請の検討、実際の申請においてご参考下さるとうれしいです。
Q1. ゴールドカードって
新しいグリーンカードなんでしょ?
A1. グリーンカードとは似て非なる制度です。
トランプグリーンカードにおける
アメリカ政府の公式見解として、
「本制度は既存の移民VISA枠(EB-1orEB-2)
を活用して永住権を付与する。
アメリカの新VISAカテゴリーを
議会が立法するわけではない。」
との説明がなされています。
また、
審査承認後には
寄付金の納付が完成条件となっています。
したがって、
当選すれば自動的に永住権が付与される
グリーンカードとは別の制度であり、
現行制度+寄付という新プロセスの制度
と考えるのが妥当でしょう。
Q2. 申請すれば誰でも永住権がもらえるの?
A2. 申請のみで永住が確約される
わけではありません。
トランプゴールドカードは
いったん専用サイトで
希望者情報の登録と処理手数料の支払い
をおこない、
その後審査で
個別に要請されれば追加書類要請
が入る運用になっています。
審査プロセスも各申請が同じとは限らず
当局の判断やセキュリティチェックにも左右され、
追加要請の内容、審査機関も異なる
ことが予想されます。
さらに、
審査を通過して承認が得られても
寄付金が支払われなければ永住権は得られない
ことになりますので、
簡単でありながら最後まで手を抜けない
手続きとなるでしょう。
Q3. 自分以外の家族も申請できるの?
A3. 同時申請可能です。
トランプゴールドカードの登録において
家族も同時登録したい場合は、
配偶者・21歳未満の子の人数をエントリー
し、
人数に沿った処理手数料 + 寄付納付
が必要です。
そのため、
ただし、さまざまな事情で
家族間で
この新制度における申請タイミングが合わない
という場合もあるかと思います。
その場合は別の選択肢、たとえば、
ゴールドカードを回避する対応
(DVプログラム、EB VISA申請、FAMILY VISA申請)
などを、
ご家族と十分にご相談のうえ検討されてみてください。
Q4. 登録作業がサイトへのアクセスと
データ送信だけって、簡単過ぎて不安。
これで申請全部終わり?
A4. 登録=申請完了とは限らない可能性があります。
公式の専用サイトは現在アクセス可能です。
このトップページには
APPLY NOWというクリックボタン
が用意されており、
各希望カテゴリーへの情報入力や
処理手数料決済画面に移りますが、
この段階では
いわゆる情報を登録するのに過ぎず
審査上必要な情報をすべて満たしている
とは限りません。
そのため、
情報入力&送信をもって
永住権取得の申請完了を意味するのか
それとも
本申請につながる仮登録に過ぎず、
後日追加要請に応じるのが必須なのかは
現時点で不明
ではありますが、
基本的に追加申請提出などの対応はある
と考えて、
でき得る準備をされるのが望ましいでしょう。
制度自体が非常に新しく、
法制度としても未整備部分が多く見受けられます
ので、
今後サイトの改修や要件変更
などの可能性もはらんでいますので、
当局の直接の要請だけでなく、
全体ルールの追加公表有無についても
十分にチェックしましょう。
Q5. 承認をもらえたら、次はなにすればいいの?
A5. 通常の永住申請対応が必要と思われます。
そもそも、
永住権などの移民VISAの手続きは
アメリカ国務省が主管しており、
トランプゴールドカードも
このプロセススキームに組み込まれる
という位置付けですので、
面接や領事手続きが免除される
との公表はなされていません。
したがって、
ゴールドカードで当局の承認を得られた
としても、
すぐに永住権を取得できるわけではなく、
その後は、
- EB VISA申請(DS-260、必要書類提出)
- 大使館でのインタビュー
- 実際に移民可能かのメディカルチェック
など、
永住権取得のための通常手続きが
別途必要である可能性があります。
Q6. ゴールドカードはいつまで申請できるの?
A6. 現時点で期限はありません。しかし。。。
当局のリリース、また専用サイトでも
登録受付スタートが発表されましたが、
具体的な申請期間や期限は公表されてなく
当面は登録受付OK
という状況です。
ただ、移民法専門家によって
議会立法がなされていないこの新制度の有効性
については多くの指摘が挙がっており、
ある日急に、
制度打ち切りor見直し
寄付金納付前の申請&承認取り消し
となるリスクもはらんでいますので
十分に注意しましょう。

【新永住プログラム制度!ルールを十分に把握しましょう】
トランプゴールドカードは
永住権を買うという事実行為で
アメリカ永住者になれるという、
近年類を見ない、非常にトリッキーな制度です。
手続きも簡単で、どなたでもチャンスがあるものの
具体的な根拠法律がないがために
注意事項も残っていますので、
慎重にご検討のうえ、活用されることをおすすめします。
WINDS行政書士事務所では、
日米VISAにおいて最新ルールをチェックのうえ
皆さまのVISAサポートを展開しております。
トランプゴールドカードに関しても、
お気軽にご相談、お問い合わせください。
