【JESTA&手数料値上げ】2026年3月閣議決定!改正入管法
2026.03.18[VISA]

【VISAの法律改正案が3月に閣議決定!】
こんにちは。西新宿の行政書士、田中良秋です。
2026年3月10日政府は
入管法(出入国管理及び難民認定法)の改正案
を閣議決定しました。
直近でもこの法律改正がなされ、
新ルールが続々導入されているところですが、
今回の改正法案で注目が集まっているのが、
JESTAの導入
VISA許可手数料値上げ
のふたつです。
これら新ルールは
今後日本入国予定の外国人
日本での在留を続ける外国人
両方にとって反響が大きく、
閣議決定発表からこの1週間で
「簡単に日本に来れなくなるの?」
「VISA免除なのに手続き面倒になるの?」
「永住権で30万円もとられるの?」
「値上げした手数料払えなかったらどうしたらいいの?」
といったお問い合わせ、ご相談が
当事務所にも相次いでいます。
本コラムでは、
このたび閣議決定した両ルールの内容、
対象の外国人や関係者への影響と
備えておくべきポイントを
行政書士が徹底解説します。

【改正法律案の新ルール概要】
政府は2026年3月10日
入管法改正法案を閣議決定しました。
2023年の在留特別許可運用見直し
2024年の育成就労創設&永住要件適正化
に続いて、じつに3回目の大改正
となります。
今回の大きな改正ルールは次のふたつです。
1⃣JESTAの導入
デジタル渡航認証制度である、
JESTA
(Japan Electronic System for Travel Authorization)
を創設、
2029年3月末までに導入します。
2025年9月現在、日本では、
74の国&エリアの国籍者を対象に
観光や親族訪問、ビジネス出張などの目的で
短期滞在する外国人など
に対して、
査証(VISA)免除のルールがあります。
JESTAはこうした、
査証免除国&エリアから
短期訪日する外国人が
来日前時点で
オンラインで渡航申告をおこない
当局が事前に審査、上陸認証を受ける
ルールとなります。
※アメリカやEU、韓国などは
すでにこうした事前認証ルールを導入済みです。
⇒アメリカ:ESTA
⇒EU:ETIAS
⇒韓国:K-ETA
JESTAルールの概要は、次のとおりです。

改正法案の協議当初は
短期滞在入国者のみを対象としていましたが、
不法滞在者ゼロプランの一環として
トランジットなどの一時上陸者
も対象に加わります。
申告対象の外国人がもし
この認証を受けないまま渡航しようとしても
航空会社はフライトへの搭乗を拒否
する仕組みがとられます。
<出入国在留管理庁:JESTA創設理由と具体案>


JESTAの審査では、
短期滞在予定の
外国人プロフィール
のほか、
犯罪歴や強制退去歴など
法律上の上陸拒否理由に該当しないか
などがチェックされ、
事前認証を受けた外国人は
空港到着時にウォークスルー型ゲートを利用
でき、
空港での待ち時間短縮
といった好効果も見込まれます。
政府はこれまでも
VISIT JAPAN WEBという登録システムで
入国時の税関・検疫・入国審査などの一元管理を
おこなってきましたが、
JESTAが導入されれば、
事前認証によりこうした管理が前倒しできるため
外国人渡航前の時点でリスキーな渡航者を
識別できるメリットがあります。
<出入国在留管理庁:法改正前後の上陸プロセス比較>

ちなみに
JESTA認証取得には手数料がかかる
見込みです。
現在の参考金額としては
アメリカのESTA手数料:40USD=約6,000円
昨今報道での2,000~3,000円
など情報が挙がっていますが、
具体的金額については
今後公表される運用ルールで確認
したいところです。
※アメリカのESTAも、
2025年9月の官報系公表によって
21USDから40USDに値上げ
したばかりです。

2⃣VISA許可手数料値上げ
今回の法改正で
もっとも皆さまの注目が集まっているルール
と言えます。
日本国内に在留する外国人は
VISAの変更や更新許可後に
許可手数料を支払う運用になっています。
現行の手数料は
VISAの種類や申請内容・方法によって
以下のとおりとなっており、
最高額が永住許可の10,000円
となっています。
<出入国在留管理庁:現行手数料>

今回の法改正によって
この手数料の
MAX法定金額が
来年2027年3月末までに
引き上げ
となります。
<出入国在留管理庁:許可手数料改定の理由と設定予定価格>


永住許可においては
現行の10,000円からMAX30万円まで値上げ
となり、
いささかインパクトが強いですが、
政府の公表内容をよく見ると、
VISA許可手数料の全部が一律値上げ
になるのではなく
VISAの種類や期間などに応じて
MAX手数料額が値上がる
つまり、
就労VISAや身分系VISAは
その種類やVISA期間によってMAX10万円まで
永住者VISAは
要件ルートや審査結果によってMAX30万円まで
手数料の幅が分かれる
ことがわかります。
今後は、
他国のVISA許可手数料設定例を参考に
法改正成立後
政令(内閣が定めるルール)
で具体額が決定される予定です。
<出入国在留管理庁:許可手数料改定額の算出プラン>
![]()
※政令をはじめとする
日本の法ルールについては、
こちらのコラムでご紹介しています。
永住許可と違って、
就労・身分系VISAの変更や更新は
VISA期間に沿って申請が求められるため、
外国人従業員雇用事業者にとってコストの累積増
のインパクトは無視できないでしょう。
ちなみに
許可手数料の値上げによる増収は、
外国人受入環境の整備や不法滞在者対策
などに充てられます。
VISA許可を得たにも関わらず
経済的困難などの理由で
手数料が支払えない外国人
に対しては
減免ルールも導入されるなど
諸事情に合わせた考慮がはかられますが、
永住許可
の場合に減免を受けられるのは、
日本人の配偶者・子
永住者・特別永住者の配偶者・子
のみに限定される
ことに注意しましょう。
<出入国在留管理庁:許可手数料の減免措置>


【法改正に向けた対応策は?】
すでに閣議決定、本格導入時期も決定した
法改正ルールは
実質渡航前から在留審査がおこなわれ、
各関係機関との連携によって
上陸後の在留状況もチェックも実現する、
まさに
在留ステータスの一元管理
に向けた政策となります。
これら両ルールに備えて、
外国人の皆さまや私たちが確認・準備
すべきことを、
VISAサポート行政書士としてピックアップしました。
ご参考ください。
<JESTA対策>
JESTAは
渡航前の入力申請だけに留まらず、
政府が早い段階で
不法就労・不法残留・虚偽申告要素
をふるいにかける
特性があるルールであることから、
施行後はより事実関係の整理を重視
した対応準備が大切になるでしょう。

<VISA許可手数料値上げ>
現時点で具体的な値上げ額が未確定
であるものの、
来年3月までの施行が確実な
許可手数料改定に対しては、
値上げが在留生活を圧迫とならないよう
外国人本人は計画的な在留プラン
関係者は外国人の在留サポートの仕組み作り
とトータルコストを踏まえた予算組み
が大切と考えます。


【法改正に備えて今から準備を!】
今年3月閣議決定の改正法案で
明らかになった、
JESTA導入とVISA許可手数料値上げは
外国人の在留審査フェーズの幅が広がり、
VISAの取得&維持のハードルが変わる
重要ルールで、
日本のVISA管理体制が世界的にも
1歩進むことになるのは、間違いないでしょう。
各ルール要件は、
今後公表される詳細ルールを待ちたいところ
ですが、
当事者となる外国人本人、
そして関係者の皆さまは最新情報を把握のうえ、
改正ルールにすぐ対応できるよう、
早期準備が重要となるでしょう。
WINDS行政書士事務所では、
今回のような法改正にともなうVISAの最新ルール
とVISA許可実績をいかして、
VISAに関わるすべての皆さまを
万全の体制でサポートします。
制度変更に不安を感じる、
ルールに沿ってスピーディな申請
確実な許可
をご希望の皆さまの
サポートのご依頼、ご相談をお待ちしております。
