【「PAUSE」の意味とは?】DVプログラム(DV-2027)の一時停止
2025.12.26[US VISA]
※DVプログラムのグランドルール
については、
以前のコラムで解説しています。
⇒【抽選で当たるグリーンカード!】アメリカ永住権DVプログラム
⇒【質問にお答えします】グリーンカードDVプログラム<ルール編>
⇒【質問にお答えします】グリーンカードDVプログラム<手続き編>
⇒【アメリカ永住権】最重要!DVプログラムの応募者写真
⇒【速報!2025年度から】アメリカ永住権DVプログラムの変更ルール
⇒【新制度!今だけのチャンス?!】アメリカ永住権「トランプゴールドカード」

【アメリカ政府が緊急声明!DVプログラム一時停止】
こんにちは。西新宿の行政書士、田中良秋です。
クリスマス前に、
ショッキングなニュースが飛び込んできました。
それは、
グリーンカードを含めて
アメリカ政府が移民VISAの発給の
一時停止(PAUSE)を決定した
というものです。
※アメリカ国務省の声明
この政府声明から真っ先に頭をよぎるのが、
今年度のDVプログラム=DV-2027の行方
でしょう。
ご存じのとおり、
DV-2027はさまざまな事情から
例年の実施スケジュールが大幅に遅れており、
応募受付が待たれているところでした。
今回の当局の声明の内容と
DVプログラムに及ぼされる影響、
グリーンカード取得を目指す皆さまが
対処すべき事項を、
アメリカVISAサポート行政書士が
緊急解説します。

【前から兆候あった?DVプログラム一時停止】
DVプログラム(DIVERSITY VISA PROGRAM)
は、
抽選でアメリカグリーンカードが与えられる
世界的に人気の制度で、
応募者は無料で応募でき
当選すれば正式なVISA手続きを経て
永住者となることができます。
応募受付は毎年10月ごろからスタートし、
世界中からの応募から
ランダムに約50,000人が選ばれています。
※DVプログラムについては、
こちらのコラムで詳しくご案内しています。
しかし2025年度実施予定であった
DV-2027に関しては、
システム改修や処理手数料導入を理由に
現在に至るまで応募受付は延期
となっている状況です
※今年度からのDVプログラム変更については、
こちらのコラムで詳しくご案内しています。
これについてアメリカ国務省は、
今年度応募要項は今後数か月内に公開する
とアナウンスしており、
遅くとも2025年内には応募受付スタート
が見込まれていました。
しかし状況は急転、
アメリカ東部時間の2025年12月18日、
国土安全保障省(DHS)の
KRISTI NOEM長官から、
トランプ大統領の指示により、
USCIS(米国移民局)に対して
DVプログラムを即座に停止命令が出た
と発表されました。
これによって、
DVプログラムを経た移民VISAの発行は一時停止
となり、
今後当面の間
DVプログラムを活用した永住権は得られなくなる
見込みです。

【DVプログラム停止に踏み切った理由】
アメリカ国務省からは
DVプログラム停止に至った理由として、
審査体制やプロセスなど
DVプログラム制度全体の見直しの必要性
が挙げられています。
これは、
DVプログラムからアメリカ永住者となった者
による、
ブラウン大学での銃撃事件や
MIT(マサチューセッツ工科大学)教授殺害事件
が相次いだことが原因とされています。
※AP NEWS:ブラウン大学銃撃事件の報道
※THE SUN:MIT教授殺害事件の記事
<アメリカ国務省:DV VISA発給停止原因>


【今年は?今後は?DVプログラム】
DVプログラムに関しては、
この制度とグリーンカードの発行を
一時的に停止(限りなく保留に近い)
となり、
制度の再開時期は未定となっています。
この停止措置による現時点での状況は
次のとおりです。
<応募>
応募は受付がおこなわれていません。
今年秋のDVプログラムルール変更
のプロセスが進行段階ではありましたが、
応募受付が可能となるまでの準備が整っていません。
これに加えて、
今回の度重なる事件の勃発による停止決定
となったことから、
受付時期も未定です。
ただし、当局の方針は、
11月のオフィシャルリリース通り
応募受付時期は遅れている
という状況は変わりませんので、
受付完全停止と決まったわけではなく
準備が整い次第スタート
というステータスは変わらない
と、考えてよいでしょう。
これについては引き続き、
当局の追加発表を待ちたいところです。
<申請>
昨年度のDV-2026の当選者は
移民VISA申請をおこなうことになりますが、
この申請は受け付けられています。
申請プロセスにおける
大使館でのインタビュー予約も可能です。
しかし、今後の状況によっては、
仮に当選した場合であっても、
後続手続きである
移民VISA申請や面接の保留、中断
となることはあり得ます。
<VISA発給>
すでに過去DVプログラムの当選者による
申請は可能ですが、
残念ながら、許可/不許可に関わらず
VISA発給はおこなわれません。
ただし、
一時停止という措置に留まっていることから
再開の見込みはあります。
<今後のDVプログラム>
制度におけるブレーキがかかっている
状況で、
直近のDV-2027を含めて
再開時期は未定となっています。
しかし、この措置決定は、
あくまでトランプ政権の裁量によるもので
根拠となる法律内容が示されていない
こともあり、
DVプログラム制度自体が
完全に廃止されたわけではありません。
これについては
当局の追加発表を引き続き待つ必要があります。
※DVプログラムを含めて、
制度の停止や廃止は行政が勝手におこなえず
本来はアメリカ議会の承認が必要です。

【停止中にもできる!応募者の準備】
年末に急遽決定したDVプログラムの一時停止
ですが、
応募を検討されたきた皆さまが
できる準備があります。
グリーンカードサポートの専門家として
次のとおりピックアップしましたので
ご参考ください。
①当局発表のチェック
DVプログラムの延長、そして今回の停止は
急遽政府から発表されたものですが、
これを裏返すと、
状況は流動的とも考えることができます。
つまり、
急に再開、応募受付スタート
となる可能性も十分にあります。
そのため応募希望者の皆さまは、
随時報道やSNSなどをチェックして
当局のアクションの確認をおすすめします。
すでにHOLIDAYの時期に差し掛かっている
こともあり、
年内の展開見込みは厳しいかと考えますが、
年明け早々にもなんらかのアクションが
わかるかもしれません。
当事務所も最新情報をお伝えするよう
心掛けておりますので、
よろしければ
当事務所アメリカVISAのコラム
をチェックしてみてください。
②応募要件や必要書類の確認
①で解説しましたように、
仮に急な応募受付スタートとなると
あわててしまい、応募不備となるおそれもあります。
応募を検討されていた皆さまは、今から、
前年度の
DV-2026オフィシャルインストラクション
を参考に、
応募要件と必要書類を
正確にインプットしておくことをおすすめします。
たとえば、
有効なパスポートがあるか(期限切れてないか)
経歴要件は満たしているか
必要な書類などはすぐ準備できる状態か
などを事前にチェックしておくと、
あわてずに済みます。
特に落選理由のトップである
証明写真不備
には、十分気を付けたいところです。
当事務所でもコラムで
要件や必要書類をわかりやすく解説しています
ので、是非ご参考ください。
⇒【抽選で当たるグリーンカード!】アメリカ永住権DVプログラム
⇒【質問にお答えします】グリーンカードDVプログラム<ルール編>
⇒【質問にお答えします】グリーンカードDVプログラム<手続き編>
⇒【アメリカ永住権】最重要!DVプログラムの応募者写真
またもうひとつ、
今から申請代行を受け付けています
当選率を高めるために早めに代行依頼してください
と営業で呼びかけるエージェントや業者が
見受けられますが、
今年度のDV-2027にかぎっては、
代行依頼はいったん保留して
当局のアクションを注視
することをおすすめします。
すでに代行を依頼して報酬や手数料を支払い後
DV-2027が中止決定となれば、
返金できないなどのトラブルに発展しかねませんので、
応募前に余計な手間、労力をかけないよう、
十分注意しましょう。
③リスクをかたる詐欺に注意
応募前だけではなく、
すでに当選して
移民VISA手続きが進行している皆さまにも
ご注意いただきたいのですが、
基本的に当局の発表内容を優先把握
するようにしましょう。
現在DVプログラムの状況は流動的で、
急な展開が相次いでいるなか、
ネットでは、
今なら特別に処理できます
追加費用で再開手配します
とうたっている
エージェントや業者が見受けられますが、
これらは100%詐欺
ですので、だまされないよう気を付けましょう。
また、
当選者で移民VISA申請中の皆さまは、
万が一停止措置を理由に許可見送りの通達
に備えて、
提出した書類や当局とのやり取りはすべて保存
しておくことを、おすすめします。
審査プロセスの再開はもちろん、
考えたくないケースではありますが訴訟
となった場合、
こうした書類を証拠としてとっておくことで
裁判で一部当選者が救済されたケース
があります。
※ILB:一部当選者の救済ケース記事

【急がば回れ!冷静に当局の発表を待ちましょう】
DV-2027の延期は変わらないのに加え、
急転直下の重大事件勃発から
DVプログラムは一時停止となりました。
ただし、廃止となったわけではなく、
さまざまな根拠からわかるように、
再開の道が閉ざされたわけではありません。
応募を予定されていた皆さまは
さまざまな感情を抱かれている
かと思いますが、まずは冷静に、
当局のオフィシャルリリース、
そして信頼できる専門家の発信を確認しつつ
要件の再確認など、
万全の事前準備をお願いいたします。
WINDS行政書士事務所も、
当局の最新情報を随時チェックし
DVプログラムでの
お困りごとやコンサルティングなど
サポートします。
